ガネしゃんです。いつも見て頂きありがとうございます。
以前から「しない生活」について書いていましたが、一つ一つ内容を書いていくのではなく、【書評】として書いてみる事にしました。初めての試みなのですが興味ある方読んで下さいね♡
作者：小池龍之介
小池 龍之介（こいけ りゅうのすけ、1978年（昭和53年）12月15日 - ）は、日本の元浄土真宗僧侶。対外的には浄土真宗本願寺派寺院の副住職として活動し檀家から布施を受け取る一方、ヴィパッサナー瞑想などに傾倒していたこと等が宗派から問題視されて僧籍を剥奪され、のちに単立寺院沙光山正現寺住職を名乗った 。
ウィキペディアより
内容は第１章から第5章まであります。
第1章 つながりすぎない
ここでは、自身の正義感を振りかざす事なく、自分の心の声を自分で聞き取る事のお稽古をすることがよいと書かれてありました。自分の優先順位が低い事に腹を立てるのはやめようと思います。
第２章 イライラしない
ここでは、自分は何に怒りっぽいのか？悪意のない愚かさに怒っても自分が疲れるということ。「自分を正しく理解してほしい」という欲望は手放すこと。相手の甘えを受け止める事。などをお稽古していきます。
私の場合は、「家族を想い通りにしたい」という支配欲があるのかもしれません。
考えると恐ろしいのですが、例えば「せっかくご飯を作ったのに、呼んでも来ないから、冷めたやんか」と夫や子供に怒る事があります。
作者はこういったイライラには「家族を自分の思い通りにしたい」という支配欲があると書かれています。この支配欲が強くなると、入浴の順番や時間を決めた時にちょっと時間を守らないだけで、「まだ？」となってしまうのです。
これに対して言われた相手は「たかがお風呂に入る位でこっちの自由を奪い権利はない」と反撃にかかってきます。
これは私が自分の価値を高めるために、支配して相手の立場を低くしたいという考えがあるそうなんです。自身は決してそんなつもりはないんですけど、ついやってしまいがちです。
第３章 言い訳しない
私達の脳はありのままの世界を認識しているわけではなく、仏教で「渇愛」と呼ばれる自己中心的な思惑によって世界をゆがめて認識しています。
たとえば雨が降る／晴れる地震が起こるなどは自然現象であり、本来それに良いも悪いもありません。が水不足を心配していた人なら、久びりの雨を「良い」とゆがめるでしょうし、買い物に出る予定の人は、冷たい雨を「悪い」とゆがめるでしょう。
こういった自分の都合に合う、合わないによって自己中心的に良い悪いとレッテルをつけてしまっているのです。
この章では、自分に言い聞かせながら読んでいます。結局はみんなが、「自己中」と認めると冷静になれます。ネットの情報は集めても集めても満たされる事がない事や人から失望されたって構わないという勇気を持つこと。
ゆっくりとした時間で自分を見つめなおし、心の細やかな変化を見出す事が出来ればイライラから抜け出せるんだと思います。
第４章 せかさない
野菜を育てた事はありますか？私は何度かあるのですが、食べ物はいきなり種を撒いても育ってくれませんよね(^-^;
プランターに肥料をいれ、種を撒き、水をやり双葉が出そろったら形の悪い苗を間引いて株間をあけ、悪い虫がいたら、薬剤を散布し、草をひき、そしてようやく実になっていく。といった感じです。
自分を変えたいと急かすのではなく、焦らずゆっくりと時間をかけて自分自身と向き合っていきたいものですね。
第５章 比べない
職場に7年ほど同じ仕事をされてる方がいます。もうベテランで何でも知ってる仕事ができる方なのですが、「自分はこうだった」が多いです。周りは比べられても…となるんですよね。「こんなにもやった」「自分は凄いんだ」というよりも、自分の知っている知識を惜しみなく与えて謙虚な気持ちで前向きに進む方がいいなぁと反面教師として見ています。
まとめ
私達は困った時、立ち止らずにどんどん次の手を打とうとしがちです。作者はそうではなくて、困った時こそ立ち止まって、何かをつけたそうとしたり、引き算しようとあがいたりするのではなく、ただ内省する事で最良の学びが出来るとおっしゃっています。
私達の失敗は、立ち止って内面を見る為に踏みとどまり、丁寧に見つめなおすことでより一層の財産となります。
毎日不平不満を言うのではなく、今の状態で最善を尽くす事が出来る様になりたいものだなと思いました。
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