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本書のポイント
人生100年時代と言われ誰もが通る介護の道
当年60歳、排泄も入浴もお世話させていただきます…
リアルな介護の世界を現場から作者が語って下さいます。
著者プロフィール
真山剛
1960年鹿児島県生まれ。大学卒業後、デザイン事務所勤務、建設コンサルタント役員、居酒屋経営などを経て、56歳のときに「介護職員初任者研修」を取得し、介護の世界へ。以来4年のキャリアを積む。九州の介護施設に勤務する現役介護職員。この仕事に生きがいを感じ始めた、なんてことはまったくない。それでも続ける理由を本書に綴る。
目次
第1章
流れ流れて、介護職員
「さっさとやれよ」:介護ヘルバーは奴隷化か?
隠す老女:隠したことすら忘れてしまう
人間不信:裏表のある人
相性:どうしても好きになれないタイプ
養成スクール:70歳の新入生
「ここ辞めた方がいい」:面接担当者はそういった
タブー:「暗黒の時代だったのよ」
夜勤の方が好き:真夜中の入居者たち
不思議な体験:入居者が亡くなって
モンスターファミリー:私の財産になった「笑顔」
第2章
私の「ホ」がない人生
セクハラ:「夜」と「アッチ」の話
ヨボヨボ:射し始めた光の中に
濡れ衣:人の噂も四十九日
お葬式:泣く職員、泣かない職員
ホがない1日:いいや、なんもせんかったよ
職業病:お年寄りが気になって仕方ない
毎日死化粧:100歳のつぶやき
自慢話:個人の尊厳と価値を守るために
占い師:なぜ占いが当たるのか
第3章
すぐ辞める人、まだ辞められない人
ズルイ仕事:よい施設の見分け方
1週間で辞めた:僕、無理な気がします
赤ちゃん言葉:子供扱いの弊害
意地悪:ターゲットはいつも若い女性職員
なぜ逃げる:ただ逃げたかった
ババアは盗む、ジジイは・・・:男と女は脳の構造が違う
寄せ書きの涙:私、良い人?
羞恥心:まるで女学生のような
ウソのテクニック:あんた泥棒なの?
第4章
底辺からの眺め
失禁のプライド:励ましの作り話
三大欲求:最後の晩餐を何にするか
×××に人は見かけによらぬもの
奇妙な訪問者:認知症か、それとも
施設選び:入る側と受け入れる側の視点で
コロナなべの中には:思いもよらぬ逆転現象
「先生」と呼ばれて:ホラとホラの間に
あとがき
それでもなぜ続けているか
この本を読んだ感想
今までは介護の事に疎かった私。アラフィフになり周りの話をリアルに聞かされ、介護への関心も高くなりました。
前々から目にしていた「日記シリーズ」ですが、「介護」をテーマにしたこの本を手に取り、一気に読みました。
現場で働く作者の気持ちがなんとなく伝わってきた気がします。
これはどの仕事に対してもそう思いますが「経験された方」にしか分からないと思います。
「不人気」と言われている職業で利用者の暴言や暴力、いじめにハラスメント、度重なるアクシデント。
それでも日々の業務をこなす介護の方々には頭が下がります。
そして作者がなぜこの仕事を続けているのか介護されてる方や家族の方が介護現場を知るきっかけともなる本ではないかと思いました。
関連本のご紹介
「日記シリーズ」は他にもあります。
1件40円、本日250件、10年務めてクビになりました。
夫婦で住み込み、24時間苦情承ります。
出版翻訳家として経験してきた「天国」と「地獄」を包み隠さず語ろうと思います。