カバ子の日記

生きていてくれるだけで嬉しい

脳梗塞後家族として何ができるか

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これまでに3度脳梗塞を起こした父、現在は週1回デイサービスを利用しながらのんびりと生活しています。

メモ程度の記録ですが参考になればと思います。

 

2度目の脳梗塞を起こした時の前兆と症状を書いています。

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何度もMRI検査をします。と言われると(何回受けても身体にいいの)とちょっと不安になりますよね。

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スマホを持たない父が入院した時にあると便利だったものを書いています。

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前回父が入院した時に「介護保険」を初めて利用する事になりました。

父は「要支援2」です。

 

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3度目となった入院でも、コロナ対策で面会出来ない状態が続いています。

(もし、今まで出来ていた事が出来なくなってしまったらどうしよう・・)

私達は父の様子が分からず、今後の事も含めて心配していました。

 

入院のしおりを読んでいると、

地域包括ケア病棟というものがある事も知りました。

地域包括ケア病棟

入院のしおりに地域包括ケア病棟のご案内がありました。

簡単に説明書きがあったので紹介しておきます。

地域包括ケア病棟とは

手術や検査が終了した後、すぐに在宅や施設へ移行するには不安のある患者さんに対して、しばらくの間入院療養を継続し、在宅復帰に向けての「準備を整える」ための病棟です。地域包括ケア病棟においては「在宅復帰支援計画」に基づき、当院主治医、かかりつけ医、看護師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー、その他メディカルスタッフが協力して復帰支援を行い、在宅復帰を目指します。

 

こういった事は、なってみないと分からないものです。

しおりを読みながら、患者本人や家族の事を考えられているんだなと思っていました。

どのような場合に地域包括ケア病棟に入院となるのか

急性期治療が終了した患者さんが対象となり、在宅または介護施設への復帰を目指しておられる方であればご利用いただけます。

①入院治療により状態は改善したが、当院にてもう少し経過観察が必要な方

②入院治療により病状が安定し、在宅復帰に向けてリハビリテーションが必要な方

③在宅での生活にあたり準備が必要な方 など

患者さん及びご家族の方からのご希望により、主治医が病状等から転棟時期の判断を致します。また主治医より地域包括ケア病棟への転棟をご提案する場合もあります。

※入院期間は状態に応じ調整いたしますが、限度は転棟から60日となります

※容態の急変により、地域包括ケア病棟から急性期病棟へ転棟して頂く場合があります。

 

そうこうしていると父の入院から2週間経ち、

医師からの説明があるとの事で病院から連絡がありました。

 

一体何を言われるのだろう?と不安で仕方ありませんでした。

歳も歳だし、覚悟を決めて全てを受け入れようと思いました。

 

医師からの説明

医師からの説明は本人も同席でした。

 

久しぶりに会う父は元気そうでしたが、

どこか寂しそうで早く家に帰りたそうでした。

 

今回の処置では2週間点滴治療を行い(血管に栓をしてしまっている血の塊(血栓・けっせん)を直接溶かす効果のあるお薬※発症後4~5時間以内に効果があるそうです)画像で見る梗塞の白い部分がかなり小さくなっているのが分かります。

 

検査の結果点滴治療が効いて状態が落ち着いているという事でした。

 

そのため点滴から薬に変更し、様子を見ながら退院の日を決める運びとなりました。

ADLも自立しており、以前と同じ日常生活が送れるそうです。

ADLとは

ADL(基本的日常生活動作)とは、日常生活を送る上では欠かせない基本的な動作のことです。具体的には、寝返りを打つ・起き上がる・立ち上がる・入浴するなどの動作が、ADLに含まれます。

 

退院時における注意点に「再発予防」があります。

服薬管理、生活指導、異常症状時の対応などについて確認しました。

 

今回の父の場合は、比較的軽症の脳梗塞、早期の段階で迅速な治療が施されたケースであったことが幸いしました。


かかりつけ医が脳神経内科の先生で点滴出来た事。総合病院の脳神経外科医が休みの日に勤務していた事など。

脳梗塞の危険因子

脳梗塞の危険因子には動脈硬化、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、不整脈などがあり、それらの背景には喫煙、飲酒、偏った食生活、ストレスなどの生活習慣が大きく影響しています。

そして脳梗塞の再発率は非常に高く、3人に1人が5年以内に再発するといわれています。

生活習慣の改善と服薬によるコントロールによって、脳梗塞再発は8割程度減るともいわれています。


それだけ、入院中から脳梗塞の再発予防が重要だということです。

 

脳梗塞再発予防のために退院後の生活で注意すべき点についてどうすればいいのか?

確実な服薬と血圧コントロールを行う

内服を自己中断、受診を自己判断で中止という事は絶対にやめましょう。


降圧薬や抗血小板薬、抗凝固薬の処方がある場合には、確実に内服できるようにします。
毎日決まった時間に血圧を測り、血圧の変動を自分で意識づけできるようにすることも大切です。


血圧記録表に記載する、服薬チェックのカレンダーをつくる、薬ボックスを使用する、などして確実に内服できるように家族も気をつけます。

 

父が飲む薬は父が管理していましたが、今回からは薬の量も増えるので、家族も気をつける事となりました。

飲み忘れがあった場合の対処法について

薬を飲み忘れた場合に注意すること

1度に2回分を飲まない


どんなお薬においても、前回分を飲み忘れたからといって、1度に2回分のお薬を服用してはいけません。2回分を服用したからといって効果が期待できるわけではなく、副作用の症状が出る可能性が高くなり、危険です。

 

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退院後家族としてできること


規則正しい生活を送る

不規則な生活により食事や服薬、睡眠時間がずれ、脳梗塞再発のリスクが高まります。
入院中から退院後の生活を想定した生活スケジュールは大切です。

ストレスを回避する

ストレスの蓄積により血圧の上昇を招くほか、生活習慣・食生活の乱れにつながることや動脈硬化を促進させることになります。
本人のストレス発散、気分転換になる事をするといいです。

 

適度な運動を勧める

ハードな運動を勧めるのではなく、長続きできるような、心身の負担にならないような軽い運動からはじめます。


具体的には、散歩、出来る範囲で歩くようにする、できるだけ階段を利用するようにするなどです。父の場合は足腰が弱っているので階段はNGです。

また、歩数計を利用した具体的な歩数の提示なども励みになります。

 

適切な食生活を送る

栄養バランスを考えた食事や塩分・高脂肪を避けた食事を心がけます。

食べるのが好きな父ですが、薬の副作用か、食欲はあまりないそうです。

 

摂取カロリーを守り、間食を避けるなどですが医師の話では本人のストレスのない程度で構わないということでした。


十分に水分摂取をする

脱水は血液が濃縮し、脳梗塞の再発を助長します。

1日1.5Lを目標に水分摂取を勧めましょう。

特に汗をかきやすい夏場や、脱水をきたしやすい高齢者の場合にはより注意が必要です。

 

一緒に生活改善する

絶対にやってはいけないこと

退院後一番やってはいけないことは、家でじーっと何もせずに座っていることです。

何か趣味を持って熱中したり、無理のない範囲での散歩。

人と話したりする事。デイサービスはとても良いそうです。

 

生活習慣の改善は簡単なことではありません。

本人だけでなく、その家族や支援者の協力が得られる場合には一緒に改善していくのがベストです。


また「おかしいな」と思ったときに早期に対応、受診することでその後遺症の重症度が致命的に変わってきます。


今回母は私に連絡をしてきましたが、迷わず救急車を呼ぶ事が重要です。

 

本人だけでなく、一緒に生活をする家族・支援者に対しても同様に、脳梗塞発症のサインについて気づく様に日頃から観察が大切です。

 

「FAST」と呼ばれる脳卒中の早期対応を啓発する標語

Face:顔がゆがむ
Arm:片腕に力が入らない
Speech:呂律が回らない、言いたいことが出てこない
以上のどれか一つでも症状が出現したときに、
Time:症状の出現時間を確認して、救急車を呼び受診をする

 

今回父も家族も、退院に向けてさまざまな不安を抱えていました。


退院後はどのような生活が待っているのか、不安が多いです。

 

そのため退院に向けて本当に大丈夫かなど?不安を解消する為に、

地域包括ケア病棟とは別に、お試しで外泊という提案がありました。

 

相談した結果、今回お試し外泊で様子を見る事にしました。

 

本人と家族がお互いに、大丈夫そうであれば退院です。

 

退院の日を決めるのは病院側ではなく、本人と私達家族であるということ。


医師や看護師の温かい言葉が、とても安心で嬉しかったです。

 

周りの協力があり、本人も出来る事は自分ですること。

これは、子育てや介護も同じだと思います。