カバ子の日記

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【赤ずきん、旅の途中で死体と出会う】のあらすじと感想

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大人の人間には、ちょうど木の年輪のように、その中に何歳もの人間がまるごと入っているんだそうです。

確かに私の中にも幼子、少女、若い女性、中年と様々な年代の私がいます。

そしてその幹にあるのは幼年時代なのだと思っています。

幼少時代に読んだ絵本は、温かいぬくもりの思い出がたくさん詰まっています。

その思い出は、いくつになっても苦しい時に助け出してくれるのだと信じています。

 

そんな幼年時代に読んだ数々の童話ですが、見方を変えればミステリーになってしまうお話。

 

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う】のあらすじ

森の中のお菓子の家。走り抜けるかぼちゃの馬車。お城で眠り続けるお姫様。

次から次へと起きる事件を赤ずきんがスッキリ解決してくれます。

 

ガラスの靴の共犯者

魔女に魔法をかけてもらった赤ずきん

シンデレラとカボチャの馬車でお城の舞踏会に向かいますが、途中で男をひき殺してしまったのです・・

赤ずきんは、とある目的があり旅をしています。

途中ちょっと頼りない魔法使いのバーバラと出会って…

昔からある童話を基に少し手を加えるとこんな風に出来上がるんですね。

本当は怖いグリム童話とはまた違い、名探偵コナンの様な事件が起こってしまうのです。

赤ずきんは、まだ少女ですが勘が働いて頭の切れるコナン的存在。

ぼーっと読んでいると気づかないような内容も見逃しません。

物語の最後には赤ずきんがお婆さんに扮したオオカミに訪ねるように、犯人に質問します。

「ねえ、○○あなたの犯罪計画は、どうしてそんなに杜撰(ずさん)なの?」

犯人の計画が赤ずきんによって崩されてしまいます。

 

そうして事件を解決した赤ずきんは目的の地へと進みます。

 

そんな赤ずきんを魔女のバーバラは密かに応援しているのでした。

 

甘い密室の崩壊

ヘンゼルとグレーテルにミートパイをごちそうになった赤ずきん

帰ってこないおかあさんを探しにお菓子の家に行ったところ、倒れた食器棚の下で死んでいたのでした。。

 

始まりは古畑任三郎刑事コロンボの様な始まりです。

先に殺人があり犯人も分かっています。

そのトリックを赤ずきんがどうやって暴くのかという流れです。

ヘンゼルの前でオロオロするグレーテルの本質を見抜く赤ずきん

 

客観的に見ていると分かりそうだけれど、近くにいすぎると気づかないのではと思うとゆがんだ愛情というものに少し身震いしました。

 

物語の多くに伏線がはられています。

 

人を見る目を養うって大事だけど、信じた相手に裏切られると思うと怖すぎる。

 

眠れる森の秘密たち

お姫さまが眠り続けている国を訪ねた赤ずきん

国の宰相を助けたことで屋敷に泊めてもらうことになりますが、宰相の召使の息子が、人を殺したというのです。。

ひょんなことでおじいさんを助けた赤ずきん

おじいさんはグーテンシュラーフ王国の宰相で、赤ずきんをお城に泊めてあげることになりました。

食事の際赤ずきんに旅の話を聞いた彼らは赤ずきんをすっかり気にいりました。

そしてこの国の眠りの森の美女にまつわる話をします。

彼らとの会話や顔つきから赤ずきんは、いつくもの違和感を感じるのですが。。

この国には隠し事がたくさんあるようです。

けれども赤ずきんによって、その秘密が解き明かされていきます。

 

赤ずきんの目的を聞いたシュナーヒェンは言葉を失います。

 

少女よ、野望のマッチを灯せ

旅も終わりに近づいてきた赤ずきん

着いた港町でエレンというマッチ会社の社長になった少女の話を聞きました。

それによると。。

赤ずきんがとうとう目的地に到着します。

赤ずきんの本当の目的とは???

 

人はお金があると幸せになれるのでしょうか。

最後に赤ずきんが見たものとは???

 

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う】のネタバレ感想まとめ

「むかしむかしあるところに」から始まるお話は大好きでした。

今回は童話×ミステリという内容のお話でした。

 

ミッションインポッシブルの映画の様に物語は、実際あり得ない事もありますが、信頼できる仲間は必要です。

 

童話を基に推理小説という発想が面白いです。

あなたは赤ずきんのように、事件を解決できるでしょうか。