コスモス50歳からの生前整理

今ある人生で満ち足りた時間を創り出せたらと思います。

こんなことってあるんだ【夫婦愛】を感じた出来事

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母方の祖父母は私が1歳の頃亡くなりました。

祖父が65歳、祖母が61歳でした。

私には祖父母の記憶はありませんが、写真と思い出を語ってもらう事で、記憶の一部として残っています。

両親の家、私の実家には物が溢れていました。

 

そんな両親の家を何年も前から片づけ初め、かなりすっきり過ごしやすい部屋へと変わりました。

 

一番手を付けにくかったのが、写真。

 

昔のアルバムは大きくて重たい。

 

ただ写真は当時の思い出がたくさん詰まった物だし、私が勝手に整理できるものでもありません。

 

そこで、思い出の整理として一緒にアルバムの整理をはじめました。

母が写真整理で語る祖父母の思い出

写真の整理をしていると、祖父母の写真が何枚か出てきました。

 

赤ちゃんの私を大事そうに抱っこしている写真や愛おしい眼差しで見つめる祖父母。

 

そんな祖父母の思い出が私にはないので、母に聞いてみました。

 

母との会話です。

 

私:「おじいちゃん、癌で入院して亡くなったんよな?」

 

「けどおばあちゃんの方が先に亡くなったんよな?」

 

母:「せやで。四十九日終わって報告した次の日にな」

 

祖父は癌を患い、気づいた時には全身に転移し手遅れでした。

 

約1年の入院生活では、毎日お見舞いに来てくれる祖母の訪問を心待ちにしていたそうです。

 

祖母は毎日、道ばたに咲く小さな花を摘んできては、その花を病室に飾っていました。

 

祖父はその花を見るのが毎日の楽しみだったみたいです。

 

ところが、祖母もまた病を患っていました。

 

糖尿病からくる脳溢血。

 

それは突然の出来事でした。

 

1人で住んでいた家で夜中に喉が渇いたのか、水を飲みに来た際に倒れ、そのまま帰らぬ人となったのです。

 

翌朝、連絡がつかない母親(私の祖母)を心配した近くに住む息子夫婦に発見された時にはすでに意識はなく大きないびきをかき、意識がないまま3日後、眠るように息を引き取ったのでした。

 

何も知らない父親(私の祖父)は、毎日来てくれていた妻が来なくなり、何かあったのだと察しますが、自身が動けることもなく、子どもたちに尋ねます。

 

そんな父親に兄弟姉妹は、母親が亡くなった事実を伝える事が出来ずにいました。

 

その事をおっさん(お坊さん)に相談したところ、大事な事だから「それはすぐにでも言わなあきません」と、お葬式を済ませ、四十九日が終わった翌日伝える事にしたそうです。

 

母:「その時父親はもう声も出なかったけれど、母親の事実を聞いた後、4人の兄弟姉妹のそれぞれの手をギューっと握りしめながら、1人ずつ顔を見ながら頷いて、目をゆっくりと閉じたのが最期やってな」

 

母:「この話をするといつも涙が出るねんわ」

 

母:「あの頃はみんな子育てに忙しかったら、父親のお見舞いにもあまりいけない時期でな、母親が毎日来るのが楽しみやったと思うわ。」

 

私の母は、祖母からそろそろ年金の手続きをして欲しいと言われていたそうです。

 

祖母は年金を貰うこともなく、突然去ったので母は寂しさも後から湧いてきたようです。

 

母:「ふとしたときに、思い出すんよ」

 

「あのころは、洗濯干して思い出しては泣いて、料理しているときに思い出しては泣いてって」

 

涙をふきながら、そう話してくれた母親。

 

毎日お見舞いに来てくれていた妻が来なくなり、先に亡くなったと報告を受けた翌日に亡くなった祖父。

 

四十九日が終わり、後を追うようにして亡くなった事を、おっさん(お坊さん)は、「仲の良い夫婦やったんですね」といい、祖父母の話は後に法話としてお話されたそうです。

 

私の祖父母は仲が良く、今でも4人の伯父叔母(母の兄弟姉妹)は健在で私も従兄とも仲が良いです。

 

そんな愛情溢れる家庭環境で育った私は恵まれていて、そのことに感謝しています。

 

ほんとうのこと

祖父は胃癌でしたが、最後まで病名を知らされることはありませんでした。

 

辛い闘病生活だったと思います。

 

30年以上前の医療現場は、癌患者に医師が真実の病名を告げるのは医師の裁量の範囲だったそうです。

 

たとえ、癌の診断が明確になっても、癌が不治の病とされていたころは本人が診断名を知ったとき、うつになったり、治療意欲をなくすということを怖れ、真実を隠すことが多かったようです。

 

本人が真実を知りたいと希望する場合でも同じ。

 

家族が癌告知に反対した場合、本人には病名をつげなかったこともありました。

 

反対に親友に真実を伝えないことで、後悔している方もおられました。

 

ほんとうのことを伝えないのは、一時的なパニックになるリスクを減らすかもしれないけれど、私は、それ以上に憶測や不安の方が強くなってしまうかもしれないと思います。

 

祖父は、自身の病名の事も分かっていたと思います。

 

ほんとうのことを隠さずに伝えてほしかったのでは?と思うのです。

 

人によるかもしれませんが、大切なのは、「そのつらい病名や真実をどう伝えるか」という伝え方なんだなと思いました。

 

 

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