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【家事か地獄か】あらすじと感想 稲垣えみ子

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数ヶ月前ほとんどの方が経験された事のない想像を絶する辛い体験をしました。

 

そんな辛い出来事があった事から、自身の生き方について改めて考え直していた矢先、この本と出会いました。

家事か地獄かを選んだ理由

私は本を選ぶ時、どうしても同じような考え方や興味ある物を手に取ってしまうのですが、以前の私は「老後も困らないお金と上手に暮らす生き方」みたいな本を探していたと思います。

 

同じ内容の本ばかりなのに、何度も読み返しては、これで良いんだと考えていました。

 

今回もそういった類の本なのですが、以前とは変わり「お金に頼らない生き方」です。

 

この違い、わかります?

 

以前はお金ありきのお話なんですが、今回はお金には頼らない生き方です。

 

 

っで、書店にあったのがこちらの本

 

「家事か地獄か」

 

作者

フリーランサー
1965年生まれ。一橋大を卒業後、朝日新聞社に入社し、大阪社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員編集委員をつとめる。東日本大震災を機に始めた超節電生活などを綴ったアフロヘアーの写真入りコラムが注目を集め、「報道ステーション」「情熱大陸」などのテレビ番組に出演するが、2016年に50歳で退社。以後は築50年のワンルームマンションで、夫なし・冷蔵庫なし・定職なしの「楽しく閉じていく人生」を追求中。著書に『魂の退社』『人生はどこでもドア』(以上、東洋経済新報社)「もうレシピ本はいらない」(マガジンハウス)など。

稲垣 えみ子 | 著者ページ | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

 

家事か地獄かの感想

作者が唱える三原則

1・便利に頼らない

2・可能性を広げない

3・分担をやめる

 

読みながら、(あ〜私が目指しているものだ)(何もいらない)なんて頷きながら読みました。

 

作者はバリバリのキャリアウーマンでしたが、当時はかなりのストレスがあった事。

 

それ以外にも家事が大の苦手だったり、便利になりすぎた事が返ってしんどかったりと理由がありました。

 

途中作者のお母様の内容も書かれてあり作者が今に至った決断の一つには「病」にも原因もあるのかなと思うと読んでいてとても胸が痛かったです。

 

今は、幸せそのものの作者の考え方をこの本で勉強させていただいています。

 

年齢関係なく、誰もがいつどうなるか分からないこの時代。

 

今まで感謝しつつも当たり前だった生活をしていた自分とその家族。

 

それが一瞬にして崩れ落ちていく‥

 

どれだけ恐ろしく辛い日々が続いていくのか。

 

中身は違いますが、作者と自分を重ねながら、自分に出来る前向きな事、少しの光を求め希望を持ちながら読み進んでいく。

 

自分に出来ること&私が求めているもの

・体を動かし五感を働かせているそのもの

・現在私は、掃除機を使わずホウキと拭き掃除

・床は膝をついて隅々まで拭く。

 

床を拭くとなぜか落ち着くんですよね。

 

体は動かせるし、床は綺麗になるし「はー気持ち良い!」この部分は作者と同じですね。

 

思えば子供達が小さかった頃、私は仕事をしていなくて自宅の庭で野菜を育てていました。

 

自分達が食べられる分だけの野菜でしたが、それなりに収穫が出来て楽しかったです。

 

それがいつの間にか仕事を再開、便利さにかまけて家事がおろそかになり、日々疲れ何だかどれも中途半端になってしまった気がします。

 

一体私はどの方向に向かって走っているんだろう?

 

何度も何度も考えてきたことだったのに、どれも少しずつ良い所取りをしようと欲張り過ぎていたのかもしれません。

 

そうして今本当に必要なもの、大切なものを考えこの本を読んだ時、まるでカラカラだった体の中にスーっと水分が入っていくような感じになりました。

 

私は便利な暮らしがしたいんじゃない。

 

さすがに、電化製品の全てやお風呂は手放せませんがそれ以外は私に必要ないなと今は感じています。

 

元々片付けは好きですが、それでも気持ちがスッキリしない理由は、中途半端だったから。

 

それなりに部屋は綺麗に片付いてはいるのですが、まだまだ物が多すぎるんです。

 

高価な使わない物や思い出品を一気に捨てる事が出来ない。

 

さぁて、ここはもう一気に片付けてしまって、これからは「ない暮らし」にシフトしよう。

 

本を読み終わった今そうやって、(まだ使えるかな?)と予備軍として置いていた物の片付けを始めている所です。

 

お気に入りと思っていた服やコート、本や書類等。

 

これからは本当に自分に合った服だけを残そう。

 

いずれ自宅も処分します。

 

根本的に以前と考え方は変わりませんが、老後はプチ旅行や働かずして楽したいとか、お金ありきで考えていたので、お金に頼らない生き方というのは、どこかで不安があったのは確かです。

 

しかしお金に頼らない生き方というのは、無理をせず自分に正直に、そして自分の出来る範囲で自分の事は自分でやるという事。

 

自分のお世話は自分でやる事。

 

複雑に考えずシンプルに生活するには、今の私にはまだまだ物が多すぎます。

 

今少しずつですが、そうやってない生活にシフトしていっています。

 

そうする事で、余計な心配をする手間が省けていきます。

 

この本を読んで良かった事

・老後も不安にならず生きる希望が出来た事

・生活するのに、多くの物はいらない

・自分の事を自分でするには、シンプルに小さく生活する

 

簡単な事を複雑に考えてしまうのは、ありすぎる物が邪魔をしていたこと

 

私は作者の様には出来ませんが、それに近い事までは出来そうです。

 

いや、そうしたい。

 

それがわかっただけでも良しとします。

 

今苦しい辛い出来事は、幸せになるための試練。

今はそうやって、生きています。

 

作者の稲垣えみ子さま、私に勇気を与えて下さりありがとうございます。