本当の自分に出会える1冊

厳選された良書を必要としている人に届けたい

【タクジョ!みんなのみち】小野寺史宜

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世間のタクシー運転手のイメージは、不規則、事件に巻き込まれそう、不安定などマイナスなイメージが大きいかもしれません。

それでもタクジョのみんなは(やってよかった)と自分の居場所とやりがいを持って働いています。

【タクジョ!みんなのみち】あらすじ

運転手とお客さん。タクシーの車内で響き合う、一期一会の心もよう……

人生の機微を紡ぐ名手が贈る 味わい深い人間ドラマ。新人女性タクシー運転手の物語『タクジョ!』待望の続編!

タクジョ! みんなのみち | 実業之日本社

【タクジョ!みんなのみち】の主な登場人物

東央タクシー東雲営業所の仲間たち


高間夏子(26)

女性客が安心して乗れるよう、自分が運転手になると決め、四年目を迎える。


姫野民哉(28)

イケメンでお調子者。

航空会社の仕事が肌に合わず転職。ドライバー歴六年。

 


霜島菜由(26) 

夏子の同期ドライバー。

内勤業務に職種変更をしようか迷っている。

 


永江哲巳(26) 

夏子の同期で、採用課所属。

「コロナ後」を見据え、人材発掘に尽力。

 


道上剛造(56)

ベテラン運転手。強面の風貌から元スジ者と噂されるが、実はほろ苦い過去が…

 

道央タクシー


川名水音(38)

夏子の元同僚。再婚後に転居した札幌で、ふたたびタクシー運転手に。

 

【タクジョ!みんなのみち】名セリフとネタバレ感想

運転手さんが女性で良かった。男性なら絶対話さなかったし。やっぱり女性の運転手さんはいいね。本当に安心する。もっともっと増えてほしい。

タクシーに乗る事はあまりありませんが、そう思います。

女性というだけで安心するってそういうことなんだなぁって思います。

 

疑えばすべてが疑いに思う。

信じていないわけではないけれど、一度疑いの目でみてしまうと全てが疑いに見えるのはなぜなんだろう。余裕を持つって大事だと改めて思う。

 

マイナスはプラスより強い。

黒は白に勝ってしまうのだ。そうならないようにしたい。黒に勝てる白がほしい。

私もそう思いながら毎日を生活したい。

ついマイナスに考えてしまうけれど、プラスに変えていけるように。

 

自己責任という言葉は僕も嫌いだ。

自信に対してそれをつかう分にはいい。だがその言葉を他人に対してつかうと、凶器に近い武器になってしまうから。

言葉は一歩間違えると凶器になってしまうので、怖いです。

自己責任。他人に言われると怖いです。

 

どの章にも高間夏子が出てきます。自分の意見があって人あたりも良い。カッコいいなぁと読んでいても思います。

イケメンと言われている姫野さんが歌った「レットイットビー」。

激ウマのようで、ビートルズファンとして聞いてみたいと思いました。

タクシーの運転手がお客さんに勧誘される事ってあるんだと知りました。

相手はお客さんで密室だし、言葉を上手く交わすって難しい。

 

人が人を管理する。人が好い人ほど苦しさを感じるだろう。

どんな仕事もそうですが、人を管理するというのは本当に大変です。

 

奥さんが不安なら、それはお子さんにも伝わってしまうと思います。

子どもって敏感なんですよね。

どんなちょっとした事でも敏感にキャッチしているから変な事言えないし、出来ない。

知らない間に態度や言葉で子どもに対して傷つけたりしているかもしれない。

これはどうする事もできないんですけどね。

気づけば治せばいいけれど、気づかないのがほとんどですから。時々立ち止まってみるのが良いのかなぁと思います。

過去は消せないので、気づいた時から行動すればいいのだと思います。

 

わたしが再婚を機に会社をやめ、札幌に引っ越すことが決まったとき、遊びにいくと夏子ちゃんは言ってくれた。社交辞令だと思っていたが、本当に来てくれた。年下の友人。本当にうれしい。

社交辞令じゃなくて本当に遊びに来てくれると嬉しいものです。

こういう友人は大切にしたいなぁと思います。

 

歌代はおれにタクシー会社への就職をすすめた。いや、迫ったと言ってもいい。歌代がいなくてもおれが1人でやっていけるようにしたかったのだと思う。これでこの人はやっていけるとそう思いたかったのだと思う。

自分の最期が分かっている時に、心残りがあると辛いですよね。

それでもやるだけの事をやり安心する歌代。

幸せだと思った瞬間があってよかったと思いました。

 

この仕事と真剣に向き合ってる子をいやな気持ちにさせるな。

(中略)そんな子をおっさんのつまらないグチでいやな気持にさせるな。内側から足を引っ張るな。

人って付き合う相手によって変わる。良い方にも悪い方にも。

人に恵まれる人であってほしい。そう思います。

 

こんなふうにタクシーに乗った時はただ外の景色を眺めててもしかたないんで、市場調査じゃないけど、運転手さんにいろいろ聞かせてもらうことにしてるんだよ

有名なチェーン店の執行役員さん。

こういった場所でのお話を聞くって貴重だなぁと思います。情報というものは、どこで活きてくるかわからないものだから。

 

わたしもそうだったよ。というか、今も不器用は不器用。でも不器用なりに上達はしたよ。最初が肝心なの。最初適当にやってそれに慣れちゃうと、あとからはなかなか修正できない。

後輩に車の洗車の水切りの方法についてアドバイスする夏子。

イヤミがないようにさらりと言ってしまうところがカッコいい。

 

千冬ちゃんは加害妄想になった方がいいよ。それでちょうどぐらいだから。無意識にヤバいこと言っちゃってる可能性、かなりあるから

これは私も気をつけないとなと思いました。

無意識に言っている事。これはかなり危険だ。

 

硬い父とやわらかい母。いい組み合わせのようにも思えたが、そうでもなかった。

負担は全て母にきた。

母は仕事と家事を両立した。そのうえで子育てもした。

父は仕事しかしなかった。なのに母の不備はいちいち指摘した。

まさに教師が指導してる感じ。言ってしまえば偉そうだった。

これは、先生と生徒。親と子。夫と妻。どれもに当てはまる気がします。上下関係。

でも表面的には何もないように見えた。母がいつも抑えるというか、引くからだ。そして母がそうしてることに、父はまるで気づかなかった。

ここは、高校の教師をしている夫は他人が言わない限り自分では気づかないと思います。だからどちらが悪いというのではなく、妻である母も自分の気持ちをはっきりと夫に伝えるべきだったんだろうなと思います。

それで変わるかどうかは分からないけれど、自分の気持ちを抑えるというのは良くないと思うから。つい自分が我慢すればいいと思ってしまう。

これ、絶対にやってはいけないと思っています。

 

52歳にしてその発想。やはり宇宙人。

再婚を考えるには引越しもありと考える母親の考えは私も良いなぁと思います。私も宇宙人なのかも。

 

人に名前を覚えてもらうのは大変なのだ。たとえ有名人でも。

自分の名前をフルネームで言われると(覚えてくれてたんだ)と自分に興味を持ってくれたみたいで何となく嬉しい。

実際はなかなか覚えてもらえないのが当たり前ですが…

 

弟もいてさ。兄弟でおかずの田野倉ってとこのコロッケが好きなんだよ。

出たー!!田野倉のコロッケ。

「いえ」「まち」「ライフ」でも出た1個50円のコロッケ。

出来立てのアツアツでほくほくのコロッケ。

あ~食べてみたい。

 

jibunnnoikikata.hatenablog.com

 

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タクシードライバーに見える女性なんていないのだ。今は。実際に制服を着て運転席に座ってないと、女性はタクシードライバーに見えない。

見えないよ、といわれない日が来ればいい。とこれは本気でそう思う。女性客は、AIドライバーより女性ドライバーの方がいいはずだ。

私もそう、タクシーを利用するならその瞬間を女性ドライバーと話してみたい。

現場で働くって色々あるけれど、(あ~働いてるなぁ)と肌で幸せを感じられるのだと思いました。